概要
2016年11月に新潟県立高校1年の男子生徒(当時15歳)が、いじめの被害を訴え自殺した問題で、生徒の両親は14日、学校側が安全配慮義務を怠ったなどとして県に約6,000万円の損害賠償を求める訴訟を新潟地裁に起こしました。
訴状で両親は、学校側が男子生徒から相談を受けたのに、適切に対応しなかったと主張している。記者会見した父親の佐々木正さんは「息子の事件に至るまでの1週間、学校は見守るという名の放置状態で見殺しだった。一言も声すら掛けていない」と話しました。
県教育委員会の第三者委員会は2018年9月、不愉快なあだ名で呼ぶなどのいじめがあったと認定した上で、学校や担任の対応が適切ではなかったり、不十分だったりしたとする報告書をまとめています。
県教委生徒指導課は「訴状の内容を確認して対応したい。」とコメントしました。
自殺の経緯
男子生徒は2016年11月JR越後線の線路上で電車にはねられ死亡しました。
男子生徒は同年9月ごろから悪口や不愉快なあだ名を言われるなどのいじめを受け、学校に相談したが解決にならなかったとする内容の遺書が見つかった。
男子生徒の生活態度は真面目で、欠席もほとんどなかったという。